本田マコロン(マコロン製菓株式会社)
【大好物ドS級グルメシリーズ その3】
ドS級グルメとは、【Simple(簡易)】 ・【Snack(間食)】の『S』を冠した手軽な食べ物のことを僕はそう呼んでいる。B級グルメ以上に手軽で、身近にあり、土地も基本的には選ばない。近所のスーパー・コンビニ等で買えるお菓子やご飯のお供など、消費者として「取り寄せない・財布に負担がかからない・温めない」という手抜き具合でありながら、食べ始めたら止まらないド級の美味しさ。お馴染みのものがほとんどで、何を今更な商品ばかりかもしれないが、答え合わせ的に共感できれば望外の喜びである。その存在は贅沢ができない庶民に惜しみない祝福を与える救世主(メシア)そのもの。救世主(メシア)の圧倒的な実力をぜひ召し上(めしあ)がって欲しい。

マコロンである。高級なフランスの洋菓子に紛らわしい名前のものがあるが、まったく別のものである。近くのスーパーで1袋258円。マカロンに比べて破格の安さである。食べやすい一口サイズの丸いクッキーのような姿。ピーナッツの香りを纏う甘い誘惑。食べやすいこと限りなく、無意識のうちに次々と口に運んでしまい、気づいた頃には、そこそこのボリュームの袋なのに、かなり減ってしまっている。つまむ親指と人差し指に付着したマコロンの粉も楽しみの一部であり、丸いマコロンが無くなった後の袋も直ぐに捨ててはもったいない。食べ終わった袋に窪みをつけて、袋の開いている方の窪みの終着点を口に当て、一気に傾けて恵の粉を口いっぱいに。それは花火のクライマックスのような美味しさである。本当に素朴な味わいで、完全にイメージであるが、身体に優しいヘルシーなお菓子に思える。商品名を見てお察しの通り、社長が「本田」さんのようである。2粒一度に2輪食べ。4粒口に入れれば4輪食べ。無くなる速さはF1の如し。もう一つの「世界のホンダ」がそこにある。