武漢のプールがすし詰め状態に…マスク姿の客見当たらず 中国 (AFPBB News 2020.8.18)
画像の迫力が凄い。2020年、新型コロナウイルスの流行。発生の地、中華人民共和国、武漢。
世界最多の人口を有する同国において、最も人々の移動が激しくなるのが、最大の年中行事であり、長期休暇である「春節」。今年は1月24日からであったが、同日前後の報道において、連日テレビに映し出される武漢は、封鎖され閑散とする市街地と感染に怯えながら病院の待合室に溢れる診察を待つ人々の大群であった。あれから半年…。
病院に溢れていたであろう人々は、場所を変えて大挙している。場所は夏の定番…そう、ウォーターパークである。半年という時間は長いのか、短いのか、考えさせられる衝撃の写真である。記事には「すし詰め状態の人々の中にマスク姿の客は一人もいなかった」とあり、マスクの未着用が問題視されているが、そもそもプールにおいてマスクを着用することは不合理であり、問題はそこではないと思う。
むしろ本文中の「この施設は定員の上限を通常の半分に制限しており」の部分が非常に気になってしまう。写真を参考に「定員」の定義を想像してみると、ちょうどプール内が人で埋まる人数ということだろうか。度肝を抜かれる設定だが、気づいたことがある。「3密」ではないのだ。「密閉」されていないのだから。…だからセーフなのだろうか。
冬の過酷な記憶をアップデートする一夏の思い出。辛過ぎた故の反動がそうさせるのであろうか。一方で、今この瞬間も世界で多くの人が苦しんでおり、現状、特効薬もなければ、ワクチンも存在しない。よくよく思い返してみると春節時はわからないことだらけで「覆水盆に返らず」となってしまった。半年経った今、ウォーターパークの楽しさをもってしても、ウィルスに対する無知を早々に「水に流す」ことはできない。次なる大きな波が来ないことを祈っている。
【参考】
https://news.yahoo.co.jp/articles/be34c9f2af46b031797fd44dc19c5aec5ee151e7