遺伝子組み換えた蚊7.5億匹を放つ計画、地元が承認 米フロリダ州 (CNN.co.jp 2020.8.20)

僕は蚊が大嫌いだ。ゴキ◯リよりも嫌い。蚊自体には別に特別な感情を持っているわけではない。刺された後の痒みや就寝中に耳元を飛び回る羽音に激しく憎悪するのである。記事にある「蚊が血を吸うのは卵を産むメスのみで、オスの蚊は花蜜しか吸わないことから感染症を媒介させることはない。」ということであれば、僕はメスの蚊が嫌いなのだということになる。

感染症の危険もある。ジカ熱や黄熱病が挙がっているが、日本でも日本脳炎は蚊が媒介するはずであり、ますます厄介な生物である。「蚊なんていなくなればいいのに。」。僕自身、何回そう思ったかわからないほど身近で手軽な要望かと思うが、実際に大国アメリカの当局と州政府が本格的に動き出すと物々しい雰囲気になってくる。

「幼虫の段階で死ぬメスの子孫しか生まれないよう遺伝子を操作されている」蚊を、7億5000万匹放つというアンビリバボーな計画が実施されようとしている。数年がかりの調査が行われていたらしいが、生態系や人間への影響を考えた場合、十年数十年先を見通しても大丈夫なのだろうか。蚊が大嫌いな僕にとって刺される心配がなくなるかもしれないのは朗報かもしれないが、そのような遺伝子操作ができることも恐ろしければ、自然界を実験場としての未知なる結果を想像するのも恐ろしい。

技術の進歩や発想の壮大さは本当に凄いことだと思う。生類憐れみの令の第5代将軍徳川綱吉も唖然とするだろう。賛否あって当然だが、根本から害を取り除くという強い意志は感じられる。やるからには絶対に成功して欲しい。一方で、蚊取り線香やアースノーマットの対処的でソフトな対策も規模はまったく違うが、素晴らしい発明だと思う。情緒的にも、夏の風物詩として定着し、CMではないが「日本の夏」がそこにある。遠いか近いかもわからない将来、記事の計画が成功し、世界的に蚊が撲滅された場合、蚊取り線香やアースノーマットは博物館に展示されるようになるのだろうか。実物の蚊も科学博物館の虫眼鏡展示へ。

そうなるかと思うと蚊に刺される機会が貴重なものに思え………るはずがない。嫌なものは嫌。ただ、避けられず刺されてしまった場合は、孫や曾孫に語るための経験と思えば、痒みも我慢………できない。痒いものは痒い。結局、2020年代の日本では、蚊取り線香やアースノーマットは現役で活躍し、痒みも変わらず存在し続ける。ゲリラ的な拍手もまだまだ繰り返されるのである。

【参考】

https://news.yahoo.co.jp/articles/92502e20fd203bec2e6bdfdeaa88574a0f78a77b

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